【今更聞けない】クックサーブの意味を解説!抱えている課題も紹介

公開日:2024/01/09 最終更新日:2024/01/29
【今更聞けない】クックサーブの意味を解説!抱えている課題も紹介

病院や施設などで食事を提供する際にはさまざまなシステムがありますが、従来から取り入れられている方法としてクックサーブが挙げられます。今回は、クックサーブの概要やメリットに加え、課題なども詳しく解説します。施設における食事提供の方法・システムを見直したいと考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。

「クックサーブ」とは?

クックサーブは、病院や施設において食事を提供する際の方法のひとつです。ここでは、クックサーブの概要やメリットなどを詳しく解説します。

クックサーブとは

クックサーブとは、食事を提供する直前に調理を行い、できたての食事を患者さんや利用者さんのもとへ配膳するシステムです。

古くから多くの施設において取り入れられてきた方法ですが、最近では食事を作って冷蔵・冷凍にて保存し、提供する前に温め直してから配膳する新しい調理システムを導入するケースも増えています。

クックサーブのメリット

クックサーブのメリットは、調理から配膳までのステップがシンプルであることです。また、出来立てでしか味わえない美味しさや満足感を得られるのは、患者さんや利用者さんにとってもうれしいポイントとなります。

さらに、調理を担当するスタッフのアイデアやセンス、調理スキルを献立に反映しやすいのもメリットのひとつです。

これまでのクックサーブの課題

クックサーブにはさまざまなメリットがある一方で、いくつかの課題もあります。以下では、クックサーブの課題を紹介します。

衛生管理が困難

施設や病院で提供される食事は、調理後2時間以内に食べるのが基本です。しかし、現場によっては2時間以内に喫食を済ませることが難しいケースもあり、衛生管理の徹底が困難である点がデメリットです。

現場の負担が大きい

クックサーブはその場で調理から配膳までを行うため、現場スタッフの負担が大きくなりやすいのも課題となります。また、提供する食数が多いと配膳にも時間がかかるため、温かい状態での提供が難しくなるケースもあるでしょう。

味のクオリティにばらつきが出やすい

クックサーブは毎食分その場で調理することになるため、調理スタッフの腕やスキルによって、同じ献立であっても味やクオリティにばらつきが出てしまうこともあります。

調理方法のひとつとして導入しよう!

クックサーブは、調理から盛り付けまでをスムーズに行いやすい献立の場合に向いている調理システムです。新しい調理システムと併用して、献立によってクックサーブを取り入れるのもよいでしょう。また、味やクオリティのばらつきは、加熱時間などの条件をマニュアル化することで解消できます。

まとめ

今回は、クックサーブの概要やメリット・課題などを詳しく解説しました。クックサーブは食事提供時間に合わせてその場で調理し、温かいまま配膳するシステムを指します。

古くから取り入れられている調理システムであり、出来立ての美味しさを味わえることや作業の流れが単純で、分かりやすいことなどがメリットとして挙げられます。ただし、現場の負担が大きくなりやすいことなどが課題であるため、食事内容や提供数などに合わせて柔軟に取り入れるのがよいでしょう。

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