施設や病院などで食事を提供するシーンにおいて、業務効率化を図れるシステムの導入は非常に重要です。今回は、クックチルとニュークックチルーについて、それぞれの特徴や導入メリットに加え、両者の違いなども詳しく解説します。
食事提供における業務効率化のためにシステム導入を検討している人は、今回の記事をぜひ参考にしてください。
クックチルとは?特徴も解説!
クックチルの概要や特徴、導入メリットについて解説します。
クックチルの概要
クックチルとは、あらかじめ調理を済ませておいた料理を急速冷却により一時保存し、実際に料理を提供する前に再度温める新しい調理システムです。冷却は専用の機械で行うためパワーも強く、菌が増殖しやすい温度を素早く通過させられます。
さらに、料理のおいしさをキープしたままで調理の日を含む5日間の保存が可能です。
クックチルの導入メリット
病院や施設などで食事を提供する際、提供する時間から逆算して調理を始め、冷めないよう出来立ての状態で、利用者さんや患者さんのもとへ運ぶのが通常です。出来立ての料理をすぐに提供する方法はクックサーブ形式と呼ばれます。
クックサーブ形式は施設・病院などの規模が大きいほど現場の負担も大きくなり、調理や提供に時間を要するほか、食事の衛生面・安全面にも問題がありました。クックチルを導入することで、食事前にキッチンが混雑したり、提供時間から逆算して慌ただしく調理したりすることがなくなるため、現場の負担を軽減できるでしょう。
ニュークックチルの特徴
クックチル方式には「クックチル」と「ニュークックチル」の2種類があります。
ニュークックチルとは、調理後に料理を冷却したら盛り付けを済ませてから冷蔵保存し、食事を提供する際に再度温め、そのまま利用者さんや患者さんのもとに運べる調理システムです。先述のクックチルと同じく、調理した日を含む5日間の保存が可能です。
クックチルとニュークックチルの違いについて
クックチルは調理後に冷却し、配膳の際は温めたあとで盛り付けを行います。対して、ニュークックチルは調理後冷却したら盛り付けを済ませた状態で冷蔵保存しておくため、配膳の際は温め直したらすぐに食事の提供が可能です。
ニュークックチルは、クックチルと比較すると配膳がスムーズに行えることから、現場の負担を軽くできるでしょう。
まとめ
今回は、クックチルの特徴や導入メリット、ニュークックチルとの違いなどを詳しく解説しました。クックチルは調理後の食事を冷蔵保存しておき、提供前に再加熱して利用者さんや患者さんのもとへと運ぶシステムです。
クックチルを導入することで、食事の安全面を強化できるとともに食事前のキッチンの混雑を防いで、現場の負担を軽減できるなどのメリットを得られます。
また、ニュークックチルはクックチル同様、料理を冷却して温め直してから提供しますが、冷却後に盛り付けを済ませてから配膳まで冷蔵保存する点が異なります。ニュークックチルを導入すれば、配膳がよりスムーズに行えるでしょう。
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